きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

中学受験について

道後温泉坊っちゃん列車


中学受験を考えている人に

中学校までは義務教育ですから、中学校から私立に行くというのは多くの費用がかかります。それでも中学受験をするのはなぜでしょう?

今まで多くの子どもたちが中学受験をするのを見てきました。理由として挙げられるのは、

・高校受験をしなくてよいから。

   サッカーを頑張りたいから中学3年生でクラブをやめたくない

   中高一貫でカリキュラムを組まれているので大学受験に有利  など

・大学までストレートで行けるので、一度の受験ですむから。

・行きたい高校・大学に入るには、中学で受験するほうが楽だから。

・好きなクラブがあり、そのクラブに入りたい。

・親や兄弟が行った学校が良かった。

・地元の中学校が自分に合わない。

など様々でした。

そして、本人が行きたい場合と親が行かせたい場合があるようでした。

中学受験は周りの子どもたちはしない中で、頑張らないといけないので、ある意味大変です。全員が何かしらの決断を迫られる高校受験とは違います。なので、特に自分が行きたいという意思が大事になってくると思います。ですから親がいくら行かせたいと思っていても本人に行く気がなければ難しいでしょう。

もう一つ高校受験と違うのは、失敗しても行くところがあるということです。最終的には公立の中学校に無条件で行けるのですから安心なのですが、受験に失敗したという挫折感を持って地元中学に進学し、何となくうまくいかなかった子もいました。また、地元に通うという道があっても受験に失敗したことが恥ずかしくて、希望ではない中学に進学した子もいました。

中学受験で大事なことは、親先行にならないということです。自分なりの目標をもって受験勉強できるというのが大事です。もちろん、小さい時からの意識づけという点で、親の意思が全然ないなんてことはごくまれだとは思いますが、いつまでも親がさせているようではしんどいと思います。

もう一つは、失敗したときのことも考えておくことです。行きたい学校に失敗したらどうするのか。何校も受けて絶対私立に行くのか。地元の公立に行くのか。考えたうえで覚悟を決めて受験すれば、もしもの場合に進学した中学校でも頑張れると思います。

少数ですが、行ってみたら合わなくて地元に帰ってきたとか、校風に合わなくて辞めさせられて戻ってきたという子もいました。

そんなことが無いように、校風や学力が子どもに合っているのか、見学などもして通学時間も考え、受験する学校を決めてください。

受験をする、しないは家族の生活に関わってくることです。時間的にも費用的にも。するのであれば、それがこれからの本人の人生に有意義になるように、家族みんなで考えて協力してあげてください。決して中学受験する子が「えらい」のでも、「特別」なのでもないということも忘れないでくださいね。