きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

同じように育てたはずなのに

*初物のキュウリと万願寺とうがらし


下の子って得?

大阪南部の田んぼに水が入りもうすぐ田植え、そしてこの辺りが田植えをし始めると梅雨がやってきます。早いところでは5月初めに田植えをするのですから、同じ近畿地方でも一か月も田植えの時期が違うのです。同じ稲なのにこんなに違うのかと不思議に思います。

先日子どもと話していて、4月生まれの次女が、「4月生まれは本当に得だと思う。小学校入学の時、ほぼ1年下の子と同じなんて、やっぱりできることが違うと思う。小さい頃からできる子と言われていたら何となく自分もできるような気がする。」と私たちが頼んだ調べ物をスマホで検索しながら話していました。

そういえば、上の子を見て育つ下の子は、上の子より何をさせても早くできる子が多いです。下の子は自分が年下なんて思っていない。上の子と同じことができると思っているのです。たとえば、九九。上の子が苦労している横で、自分も一緒になってやっているので自分が2年生になったときにはほぼ覚えていることが多いです。するとよくできると褒められるわけです。

私は教師をしていてそういうことをよく見ていたのであまり下褒めるを褒めませんでした。褒める代わりに「あなたがこれだけ楽なのはお姉ちゃんが苦労して道を切り開いてくれているからだ。」と姉のいるところで言い聞かせていました。大きくなって「お母さんに褒められたことがない。」と言われましたが、それでもきっとクラスの子の中では先が読める分できるのが早く、それは自尊心の形成に役立ったのでしょう。

生まれ月によっても、上の子・下の子によっても子どもの育ちは違います。生まれつきの性格も違いますし、いろいろ違って当たり前なのですから、子どもは比べてはいけないのです。

また、親子といえども相性もあります。ただ、大人として親として、それぞれのいいところを認めてあげて兄弟姉妹が仲良くできるように全員をその子なりに尊重してあげてくださいね。

もちろんそんなことはわかっていますよね。でも、忙しい時、疲れた時につい要らない一言。イライラした時こそ要注意です。