きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

新聞の購読のすすめ

チンアナゴ


新聞とってますか?

20年前ならば、古新聞を持ってきましょうと言ったらほとんどの子が持ってくることができました。今は・・・。私は現役時代の終わりごろには、自分で全員の分を用意していました。多くの子が家にないので困る子が多いのです。

これを考えても新聞を定期購読している家がどんどん減ってきているのがわかります。新聞をとっていても、読むひまがない。見てもテレビ欄だけ。テレビ欄だけならテレビ番組が載っている雑誌を買えば済むのではないか。月に4000円以上も払うのはもったいないと思っている人も多いでしょう。

新聞ってすごい情報量だと思いませんか?隅から隅まで入れれば、薄い単行本1冊くらいにはなりそうです。それを毎日朝夕届けてくれて4400円というのは案外安いと私は感じるのです。ただ、私も現役時代思っていました。読みたくても読む時間がない。ほぼ捨てているようなものだ。これはもったいないのでは・・・。でも、私は職業柄、古新聞も必要ですし、どうしても読まないといけない記事もあったりするのでやめませんでした。

では、教師でなかったらどうだったか?やっぱり辞めなかったでしょう。一つには子どものために。少し大きくなると子どもでも読めますし、調べ学習にも使えます。大学受験などには新聞を読んでいることで有利になることもあります。あるだけで文字文化の香りを感じられます。

そして、これからの世の中で大事なことはネットと違い、新聞にはある程度精査された情報が載っているということです。ネットの情報が怖いのは間違った情報が多いこと、そして偏った情報が多い事です。何かを検索するとそれに関係する情報ばかり出てきます。よく仕組みを理解していないと、「自分の今見ている情報は、世の中の人もみんな見ている」という錯覚に陥ってしまいます。それは怖い事です。

新聞はトップ記事の見出しだけ見ても、今日の世の中のことが垣間見えます。現役の時、私は見出しだけを見ていました。本当に時間のない時には一面のトップニュースの見出しだけ、少し時間があれば三面の見出しも。もちろん一番見ていたのはテレビ欄ですが。本当に面白そうな記事は切り抜いて置いておく。そんな大人の姿勢も大事かもしれません。

テレビですら視聴しない人が増えてくるとますます新聞は必要ないと思う人が増えるかもしれませんが、偏りを少なくして社会を見るためにも、その見方を子どもたちに教えるためにも、ゆとりがあれば新聞の購読をおすすめします。