きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

発達障害ってなんでしょう?

*かわいい?かわいくない?


うちの子本当にガサガサしていて・・・

この頃、発達障害という言葉をよく聞きますね。新聞などでも学級に2~3人いるとか、片付けられないことに悩んでいたら実は発達障害だと診断されたとか。

発達障害とは、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害など専門的にはいろいろ特徴によって名前がついていますが、生まれつきの脳の障害のために言葉の発達が遅い、対人関係をうまく築くことができない、特定分野の勉学が極端に苦手、落ち着きがない、集団生活が苦手、といった症状が現れる精神障害の総称です。

精神障害というと何か怖いもののようですが、ようするに「苦手なことがちょっと極端」と思ってもらえれば良いと思います。

誰にでも得意な事、苦手な事はありますよね。人の特性として誰もがあるものなのですが、その苦手なところが極端で,そのうえ生活する時にそれがとても困るという時、発達障害と名前がつくのです。これは病気のように治るものではないので上手く付き合っていかなければなりません。

誰でも苦手なことはあるし、反対に得意なこともあるということを知っておいてほしいのです。

親が子どもを見て、こんなこともできる、あんなこともできる(パチパチすごい!)となったとします。すると、できないことがあると・・・「こんなこともあんなこともできるのだからできないのはさぼっているからだ。」と思いがちなのです。また、「他の子ができているからできるはず。なんでできないの!」と。

学校に入ると集団生活ができないと目立ちます。じっとしていられない子や人と関われない子。何でできないのと言われても、できないものはできないのです。それをずっと言われることで、自分に自信がなくなり、できることまで、できない子になってしまいます。

まず、我が子の特性をよく見ましょう。何が苦手で何が得意なのか。そして、極端にじっとしていられないとか人と関われない、字が読めない、書けないなど学校生活の中で不都合があるようなら、学校と相談しましょう。「障害なんて・・・」なんて思っている場合ではない!一番困るのは「できない」「だめ」など否定され続けることで自分はダメな人間だと思うことなのです。