きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

読書好きのすすめ

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「言語能力を早くからつけておくほうがよいと思う。」

と私は思います。小学校だけでなく中学校、高校でもそうなのですが、授業などで使われるのは日本語です。日本語が理解できていないと、先生や友達の話していることが理解できない。つまり、考えようと思っても何を考えるかもわからないということなのです。

例えば、コンピューターが苦手な人が、得意な人同士の会話を聞いているとか、大学の高等数学の授業に数学苦手な人が紛れ込んでいるとかの場面を考えてみてください。

何を話しているかさっぱりわからないでしょう。当然暇になるし面白くない。居眠りするか、おしゃべりするか。子どもも授業が分からなければつい遊んでしまいます。知っている言葉の数が少ない子は、授業中まさにそんな感じになってしまいます。

また、友達との会話がうまくできなくて友達を作りづらくなったり、もめごとが増えるかもしれません。

言葉をたくさん知っている子は文字などを習ってもすぐに自分が知っている言葉と結び付けて考えることができるので色々なことを覚えるのも早いです。 

小学校入学時にもう学力に差がある?!

小学校に入学するとき、すでにある程度学力に差がみられます。それは成長の個人差だけでなく、それまでに培ってきた語彙数の差によるところが多いです。

語彙数は生活環境の中で培っていけるものです。つまり、親の努力です。

小さい時から絵本を読み聞かせるのはなぜよいか。

一緒に本を開き、会話をはさみながら絵を見て文字を読み進めていくと、お話の世界の中にちりばめられた単語や文が周りの絵が示す状況とともに頭の中にインプットされていくからです。子どもは好きな絵本は何回も読んでとせがんできますよね。何回も何回も覚えるくらい読んであげたらいいのです。そうすることで文字と意味がつながり多くの言葉を使うことができるようになります。

他にもいろいろなお話をすることも大切です。現代人は私も含めてついつい単語、略文で会話してしまいがちです。できれば文章で会話すればより一層子どもたちの言語能力の形成にはいいです。そんな会話は堅苦しくなると思うなら、テレビの中の会話でも良いと思います。ニュースやドラマ、アニメでも会話がいっぱいありますよね。最近テレビも見ないお家も多いようです。ユーチューブを見ている子も多いです。でも、小さいうちから会話のあまりにも少ない環境に置くことは危険です。言葉や文字に多く触れられる環境を作ってあげてください。

文字が好きになれば、本も好きになるのは当然です。そして、本が好きになれば、読書するのが好きになれば、学習で苦労することは少ないです。なぜなら、問題はすべて日本語で書かれています。問題の意味するところがわかれば考えて答えを導き出すことができるからです。また、わからないことを調べることもできるのです。多くの知識は本から得ることができます。本が好きになるような環境を作ってあげてください。

もちろん、漫画でもいいですよ!