きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

かわいそうな子を作らないために

「うちの子はかわいそう。」って思ったことないですか?

保育園に初めて預けるとき「この子はかわいそうなのでは?」と思った人も多いでしょう。私が仕事をしなければ預けられなくてすむのにと・・・。

「片親だからかわいそう。」とか、かわいそうのネタはたくさんありますよね。もちろん新聞やテレビのニュースの記事でかわいそうとか気の毒と感じることは多々ありますし、むしろ喜ばしい明るいニュースより多いかもしれません。

問題なのは、第三者が思う「かわいそう」ではなく、自分の子に対しての「かわいそう」と思うことです。例えば初めに書いた保育所の件。産休育休明けに保育園に預かってもらう時、泣いて離れたがらないわが子を見るとつい悲しくなる。つらいのは当たり前なのですが、この子はかわいそうな子だと思うのは違うと思うのです

子どもは自分の生まれてきた境遇を変えることができません。どんな境遇でも受け入れるしかないのです。その中で自分の運命を切り開いてもらうためには、自分のことを好きになり肯定的にとらえて初めて前に進めると思うのです。

そのためにも「かわいそうな子」なんかになってもらっては困ります。人からみたら不幸な境遇でも幸福に生きることはできます。なぜなら幸不幸は自分が決めることなのですから。同じ立場でも幸福と思うか不幸と思うかで心のあり方は全然違うでしょう。

自分の子に「あなたはかわいそうだ。」と言い続けたり思い続けたりすることで、その子自身も自分のことが「かわいそうな子なんだ」と思ってしまいます。自分のことがかわいそう、不幸と思っている人が幸福になるわけがありません。どんな境遇であろうと楽しみを見いだせる人間が幸せなのだと思います。

親として、どんな時でも幸せを見つけられる子に育てるためには、やはり「かわいそう」と思うことは封印した方がいいと私は思います。

そして、親自身がどんな時でも幸せを見つけることが上手くなって、「かわいそう」と思う代わりに「一緒にがんばろう!」と声掛けできるようになりたいと思うのです。

伊達政宗