きぬさや教育塾

小学校での教員生活の経験を生かし子育てを応援します。

どんな小学校生活を送ってほしい❓

どんな子どもに、どんな人になってほしいですか?

考えたことありますか?

「健康で、元気で、成績良く、友達いっぱい、明るく・・・・。」

いろいろありますよね。

私は、「一人で考えて生きていけるようになってほしい。」と考えて教師をやっていました。

もちろん他のことも大事なのですが、教師としては大人になっても困らない力を身につけてほしい。自分でどんなことでも乗り越えられる人になってほしいと願っていました。学習面でも生活面でも。どんなことがあっても絶対生き延びてほしいと!

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つくし

学校は何をするところなのでしょうか?

勉強(教科の学習の意味の)するところ。」たいていの子どもはそう答えます。もちろん学習も大事です!(でも~、学習だけしに来てる子なんてほぼいないですけどね。学習好きな子も。)

教科の学習だけだったらわざわざ学校まで足を運ばなくても、教えるのが最高に上手い先生にテレビで講義してもらったほうがよくわかると思います。(極論ですが)

でもわざわざ学校に来るのは、きっと人とのかかわり方を身につけるためではないかと私は思います。人が集まると遊んだりけんかしたり、いろいろなことが起こります。そう、起こって当たり前なんです。もめ事がないほうが不思議。みんなの中での摩擦をどう自分の中で処理していくかそれも大切な勉強なのです。

そうすると子どもへの接し方ってどうしたらいいのでしょう。

もめ事が起こったらすぐに相手に文句を言う?

それって自分の子の学習の機会を奪うことになりませんか?

何もしなくていい?

子どもが初めから自分で処理できますか?

そうです!自分の子の言い分を聞いてしっかり受け止めてあげましょう。だけど、対処するのは、結論をだすのは、本人です。アドバイスも最小限に。これって実は、大変めんどくさいことなのです。大人が出張っていくほうがず~と楽です。おまけに低学年の子の言うことを理解することも難しい。でもコツコツそれを繰り返すことで、処理能力が向上していくのです。

もめ事が起こったと学校に電話をかけてこられたお母さんに「もめ事はありますよ。」と話したら「親はもめ事なんか望んでいない。」と言われたことがあります。もちろん何もなくずーっと楽しく学校に通ってくれたら親は楽でいいですが、そんなことはほとんどないでしょうし、大きくなってからが心配です。

家で何も話さない子もいます。それも心配ですよね。もめ事やけんか、いやなことも話してくれたほうがいいですよね。そんな聞いたら心配になる話をしてくれた時こそしっかり話を聞いて、どーんと受け止めてあげてください。自分まで熱くなって怒ってしまったらだめです。そして、鵜呑みにするのも危険です。

少し話は変わりますが子どもは嘘をつかない?そんなことはありません!3歳の子でも嘘をつきます。怒られた経験があって隠さない子がいたらその子のほうが不思議です。少しでも知恵がついてきたら怒られないように言うでしょう。本人が嘘だと自覚していなくても・・・。それが成長です。とすると、親はそれ以上に賢くならないといけません。良いことは良い。悪いことはなぜだめなのか。子どもの言葉の中から嘘と本当をより分けて教えていかなければなりません。「三つ子の魂百まで」のように小さい時の親の受け答えが「人」を作っていきます。

話をもどすと、めんどくさくても困っていることを冷静に聞いて、公平な立場でジャッジしたりアドバイスしたりの繰り返しが子どもを正しく伸ばすのです。

本当に「めんどくさい。」ですよね。

大変!無理!と思っている方も多いかも。大丈夫です。こんなこと100%できる人なんてまずいません。ただ、心がけるだけで全然ちがいます。10回のうち1回でもできたら自分をほめてくださいね。

なにより、お家が安心で居心地が良いのが子どもたちのモチベーションを上げる一番大事なことです。